クラウド戦国時代の動向 導入編
こんにちは、bowkです。
今回からクラウド戦国時代の動向というテーマでいくつか投稿していきます。
*ここで言うクラウドベンダーとは、AWS(Amazon Web Service)のようないわゆるplatformを提供するパブリッククラウドベンダーのことです。
簡単に言うと、世界のどこかにめちゃくちゃサーバーを持ってて、めちゃくちゃしっかり管理してくれてて、ユーザーが使いたいときにその一部を割と安く使わせてくれる企業です。
で、その前になぜクラウドベンダーについて考えようと思ったのか書きます。
猫も杓子もクラウド。クラウド時代の到来と聞き出してから10年余りが経ちます。
(AWSがEC2(コンピューティング)サービススタートしたのが2006年らしい)
で、今日本のクラウドサービス浸透状況ってどうなのかな?
下図を見る限り、すべての企業がクラウド運用を始めたわけではなく、2017年時点で約45%の企業がクラウド未利用の状況です。
しかし、2016年から2017年にかけて10%近くの企業が何かしらのクラウドサービスの利用を開始しています。
ほー、クラウドってすごいスピードで広がってるんですねー。
じゃあ皆さんどんなサービス使ってるんでしょうか。
利用しているクラウドサービスの種類を内訳で見ると、最も多いのがファイルストレージ(約51%)、次いでサーバー利用(約46%)、以下様々な一般的な業務システムが並んでおり、SaaS型(サービスのみを提供する形)でのクラウド利用が多いような印象。
ほー、たしかにDropbox使ってるし、今更写真データをローカルストレージに保存しろとか言われたらSDカード大量購入しなきゃならんし、移行とかめんどくさすぎる。。。
gmailに至っては、急にメールサーバー立てるとかできないし。
では、皆さんがクラウドを導入した理由を見てみましょう。
第1位は、自社に資産や運用保守体制を持たなくて良いから。次いでどこからでもアクセスできる、そして可用性が高まるなどなど。。。
企業も一緒ですね!めんどいよね!家にSD忘れたわーとかだるいですよね!SD濡れて読めなくなったとか困りますよね!
でも、個人の場合は専門の情報システム部門とかないから人手たりなくて仕方ないけど、企業なら自分でやればいいんじゃないですかね?
なん、、だと、、、?
企業に必要なシステムって増えてるのに、労働人口減りまくってるじゃないですかー!やだー!
これから導入したシステムって誰が管理すれば良いんですか!
あ、そうだ、クラウドにしよう。
ということで、今後も間違いなくSaaS型サービスの利用は増えていきます。
ITの高度化、ビジネスの加速化、国内労働人口の縮小化の観点から避けて通れない構造です。
そして、SaaS型クラウドサービスは、AWSなどのパブリッククラウドベンダー上でシステムを動かして、それをエンドユーザーに提供していることが多いです。
そういったSaaS型クラウドサービス提供するIT企業は、多くの一般企業がSaaS型クラウドサービスを利用するのと同じ理由で、自前のサーバーを持たない方が良いからです。
そうなんです、世の中のサーバーは一般企業から、パブリッククラウドベンダーのデータセンターに集約されていきます。
しかも、そのパブリッククラウドベンダーも数社に集約しつつあります。
gartnerとい著名なIT調査会社は、2018年の調査でもはや世界で6社しか残らないという予測をしています。
(AWS, Microsoft, google, Aliababa Cloud, Oracle, IBM)
自前だとお金も人も設備も割高だからという理由でクラウドサービスが使われてるので、なんせめちゃくちゃたくさんのサーバーを持ってて、それを安く捌けるちゃんとした企業にグローバル規模で集約していくということですね。
(クラウドサービスには物理的障壁があまりないため、国内企業とか海外企業とかそこまで関係ない)
さらに上記の6社は、日本に続々と自前のデータセンターを持ち始めたうえ、日本語対応も進み、ローカル企業の地の利がなくなりつつある状況です。AWSなどは日本の公共系ネットワークとの接続も充実しており、全く隙がないです。
ちなみにAWS登場から後追いで生まれたクラウドベンダー達は、ものの見事にマーケットアウトしています。
著名なところではHP、vmwareなどなど。
それほど規模の経済が強力な市場なのです。
いろいろと書いてきましたが、これからシステムを検討される方は、今後すごく大変になるからクラウドサービスの利用を検討すべきだし、少なくともこの6社は比較検討するべきってことです。
ということで、私もこれからIT屋の端くれとして勉強しなきゃなってことです。
次回以降からそれについて書きたいと思います。
ではでは。